TTパレット|中華圏(中国・台湾・香港)でビジネスする為の情報メディア

受験から文武両道<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/12.0.0-1/72x72/2049.png" alt="⁉" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />中国の高校入試

出典:https://media.moneyforward.com/articles/2438

体育が受験の必須科目である中国

日本の受験シーズンは、毎年1月下旬~2月末にかけてやってくるが、中国は6月に到来するという。
また、その制度も日本と大きく異なるようだ。

中国の試験といえば「科挙」を思い出す人もいるだろう。
現在は「科挙」ほどではないものの、高校入試にあたる「中考」も大学入試にあたる「高考」も厳しいのは違いないようだ。

良い大学に行くため入試を勝ち抜くためには、良い高校に入学する必要がある。
中国では、高校入試の「中考」が大学進学へのターニングポイントとされている。
この「中考」は、日本の「公立高校入試」に相当する。

中国・人民網によると中考は「省や市、または区ごとに統一された入試問題を受けて、その点数に基づき、高校(普通高級中学、通称「高中」)または職業高校に相当する職業高級中学(通称「職高」)や中等専業学校(通称「中専」)、技工学校(通称「技校」)などに進学する。また中学の卒業証書を取得するためにもこのテストを受けなければならない」とされているようだ。



近年、私立高校やインターナショナルスクールなど他の選択肢も増えてきている中国だが、大学進学を目指すには、「中考」を経て高校に進学し、「高考」で大学へという流れが定石となる。

受験科目も、日本の国語、英語、数学、理科、社会というような一般的な5科目ではなく、国語、数学、英語、体育の4科目となっており、このほかに選択科目として歴史、地理、道徳・法治、生物・化学、物理から3科目を選ぶ必要があるのだ。
基本的に5~7科目が中国の受験科目数の相場だという。

受験時間は、国語150分、数学120分、英語90分(筆記試験のみ、ヒヤリングは別日程で実施済み)、その他選択科目がそれぞれ90分となっているようだ。

上述の受験科目でお気づきの方も多いと思うが、日本の受験との大きな違いは、中国の受験には体育の実技テストがあることだ。
体育テストは、毎年3月~5月にかけて男子1000メートル走、女子800メートル走を必須科目とし、この他に2つの選択項目を選択して受験することになっている。

頭だけ鍛えるだけでは合格できない中国。
まさに、受験期間から文武両道を求められているのだ。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/0621/c94475-9590273.html