米国市場進出に苦戦する中国が見出す課題とは?

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中国・大手テクノロジー企業が米国市場攻略へ

市場開拓において、可能性にあふれていると世界的に見られている中国。
日本も中国の市場開拓には力を入れており、日々変化するニーズを追っている。
中国国内でも、自国の市場開拓に励む優秀なエンジニアや起業家が多く、それが米国攻略を遅らせているのでは、という見解もある。

中国新聞網によると、「2019年イノベーション経済フォーラム」で騰訊(テンセント)の劉熾総裁は、「米国で微信(WeChat)はなぜ中国のように成功していないのか?」との質問に、「WhatsAppのようなインスタントメッセンジャーアプリは、シンプルなユーザー体験を追求し、世界中で人気になっている。一方、中国では、インスタントメッセンジャー、ソーシャルコンテンツ、決済、ミニプログラムなどが一つになった総合型プラットフォームである微信がより中国人に受け入れられている」と答えたようだ。

また、「中国市場にはチャンスがたくさん転がっており、多くの優秀な管理系人材が中国で発展することを望んでいる。積極的に海外に進出しようという優秀な管理系人材はほとんどない。中国と米国の文化の違いは非常に大きい。中国は、イノベーション応用のテストに最も適した場所で、多くの優秀なエンジニアや起業家が、中国市場を深く開拓することを望んでいる」と見解を示している。

さらに、欧米の戦略や文化が、中国と大きく違うことも一つの課題で、滴滴出行(ディディチューシン)の柳青総裁は、中南米などの市場で成功していることについて、「当社はローカル市場の多元性に特に注目している。それぞれの場所にそれぞれの長所があり、各市場の独特の価値を見つけて、それに合わせた製品や技術を開発している」と説明している。

上記二人の総裁は、近い考え方を持っていて「中国のイノベーションと技術に高い期待を寄せている」という意見には、両者とも同様の見解を示している。

その上で二人の総裁は、「企業が成功するためには、まず、優秀な技術プラットフォームが必要だ。そして、次に新しく、有力なビジネススタイルが必要となる。中国、そして米国の次世代のイノベーション企業にとっても最大の課題となるのは、持続可能な応用シーンを見つけ出すことだ」と考えを示した。

世界的に技術力を評価されている日本も中米に加わり、世界的に通用するプラネットフォームの確立に貢献することを期待したい。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/1129/c94476-9636883.html