日本の推理小説が中国でアツい!

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出典:https://sensortower.com/ios/publisher/akatsuki-printing-inc/403684777
中国の若者たちから人気

日本人が大好きな推理小説。
これまで数々の名作が生まれてきたが、その日本の名作が中国の若者から注目を集めている。

今年9月、米澤穂信さんの「春期限定いちごタルト事件」や「夏期限定トロピカルパフェ事件」、「秋期限定栗きんとん事件(上)(下)」などの「小市民」シリーズ作品が中国で出版された。

それが中国で瞬く間に人気となり、現在、若者の間で話題となっている。

「春期限定いちごタルト事件」と「夏期限定トロピカルパフェ事件」の訳者である王蘭氏は、「翻訳する前に作品を読んでいなかったので、翻訳しながら読むという感じだった。その過程で作者と読者との知恵比べを体感することができ、ラストは思いがけない結末だった」と語ったという。

さらに、「米澤穂信は、推理小説の中に壮大な物語を構築するのではなく、ささやかな出来事や細かな部分を通して日常の生活を表現し、普通の人々を描いている。彼の小説を読むと、まるで作品の中に自分を見つけたような気分になる。現在、多くの読者が日本文学を好む理由の一つは、作品に共感できるからだ」と作品が好まれる理由を考察したようだ。

このシリーズを発売した広州天聞角川動漫有限公司のブランドマネージャー・王芳氏は、「これまで中国国内では『小市民』シリーズ作品の中国語簡体字版は出版されていなかった。米澤穂信の作品では、『氷菓』や『真実の10メートル手前』などの小説がすでに国内で多くのファンをつかんでいる。そのためこのシリーズも売れるに違いないと考えた」語り、実際にその考えは当たっていた。

米澤穂信さんの「真実の10メートル手前」と東野圭吾さんの「パラドックス13」を翻訳した林青華氏は、「慌ただしさのなかで、私たちは生活の中の細かな部分を見過ごしがちだ。しかし、多くの日本文学作品はそうしたあまり注目されない細かな部分の面白さに気づかせてくれる」と日本の作品の面白さの秘訣を教えてくれている。

林氏曰く、「中国の若者の多くはアニメの『コナン』を見たことがあり、東野圭吾の本も読んでいる。日本の推理作品は人々の生活に多くの楽しさをもたらしてくれる」ということで、それが現在の中国で巻き起こる日本の推理小説人気につながっているのだそうだ。

読者の中には、小説を読んで「小市民」シリーズに出てくるシャルロットケーキが一体どんな味なのか知りたくなり、日本を訪れて食べてみたいと思うようになった人もいるようだ。

日本の推理小説が、新たな訪日のきっかけにつながるか?

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/1218/c206603-9641671.html