「あなたは何ごみ?」中国のおもしろ分別

1340
出典:https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190704/mcb1907040500004-n1.htm
ごみの分別という習慣がなかった中国

日本人にとっては至極当然の「ごみの分別」。
中国では、「上海市生活ゴミ管理条例」の施行により、ごみの分別がこれからの問題となってくる。

2000年から中国の大都市などで試験的に始められていたごみの分別は、その徹底度や強制力に地域間で大きなばらつきがあった。そのため、中国人のごみの分別は「売れるもの」と「売れないもの」を分けることとなっていた。

団地にはほぼ確実に廃品回収業者が常駐しており、ペットボトルや古新聞、家電をお金に変えてくれるようだ。

ただ、これまで分別の習慣がなかった中国で、その分別方法に頭を悩ませているのだという。

日本では、各自治体の細かいルールを抜きに考えると、大別して、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみの4種類がポピュラーな分別の項目になるだろう。一方、上海市では回収可能なゴミ、有害なゴミ、水分を含んだゴミ、乾燥したゴミの4種類と大別される。

ただでさえ分別に不慣れなのに、水分を含んだゴミと乾燥したゴミという曖昧な表現は、多くの中国人のその分別に対する頭を悩ませてもおかしくない。

そして、罰金ありのごみ分別がスタートしたことで、ネットには「上海で今流行っている挨拶は『アナタは何ゴミ?』だ」、「今日から上海ではコロナビールにレモンを入れて飲めなくなる」、「ゴミ分別はブタが食べれるか、食べれないかで判断しよう」などの投稿が目立っている。

さらには「旦那は回収可能なゴミか、有害なゴミか」という夫婦間でよくありがちなネタ投稿も見受けられた。

この盛り上がりに分別代行サービスや携帯アプリでごみの分別・回収できるサービス、分別用のごみ箱やディスポーザーなどの商品がビジネスチャンスを見出し、注目度が高まっている。

日本でのごみの分別が普通だったが、その文化がないとなかなか対応が難しいものなのだと新しい発見だった。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/0724/c94475-9599984.html