TikTokを活用したインフルエンサーマーケティング。知っておきたい広告の種類と事例。

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TikTokの3種類の広告を有効活用

TikTokの広告の種類

TikTokでインフルエンサーマーケティングを行うには、TikTok内の広告を知っておく必要がある。その広告は主に3種類のものがあり、「起動画面広告」「インフィード広告」「#チャレンジ広告」が存在する。

以下、その特徴をまとめたので確認していただきたい。

  • 起動画面広告
    TikTokのアプリを起動した際に全画面表示される広告。
    画像かGIF形式から選択し、画像の場合3秒、GIF形式の場合は3秒~5秒表示可能。
    多くのユーザーの目に留まるため、非常に訴求力と拡散力が高い。
    1日1枠限定の広告枠で、広告にかかる費用も高額。(600万円)
  • インフィード広告
    通常の投稿動画の間に表示される広告。
    通常の投稿動画に近く「いいね」や「コメント」「シェア」などが可能。
    ユーザーが最も利用する「おすすめ投稿」に表示されるため訴求力は絶大。
    広告の効果はクリエイティブに大きく依存する。
  • #チャレンジ広告
    ハッシュタグ(#○○)を設定し、それにちなんだ動画の投稿をユーザーに促す広告。
    大きなエンゲージメントを得ることも期待できる。
    ディスカバリーページのトップにバナーを設置できるほか、アプリ内にコンテンツのページを設置可能。
    TikTok側からのサポートもあるが、上記2広告を含む総合パッケージであるため広告費が非常に高額。(2,000万円)

それぞれの広告に強みはあるが、訴求力を高めようとすると必然的に値段が高くなる。
費用対効果を考えたとき、自社のPRにはどれが最適か、熟考する必要があるだろう。



日本のTikTok広告の成功事例

#チャレンジに起用された渡辺直美さん

上述した通り、TikTokには広告の種類があり、得られるエンゲージメントもそれぞれ違ってくるため、商品にマッチした広告を選択する必要がある。

これまでどんな広告がTikTok内で配信されてきたか、事例を見てみたい。

【成功事例(一例)】

  • ハイチュウの#チャレンジ
    オリジナルのBGMと併せてオリジナルの可愛いダンスを提供。
    振り付けのパターンも少なく上半身だけで再現できるといった手軽さ。
    今流行りのトレンドを取り入れるのも意識。
  • マンガParkのインフィード広告
    はじめの1~2秒でユーザーに興味を持ってもらえる工夫。
    漫画のコマを広告のクリエイティブとして表示させてユーザーの興味を引く。
    続きが気になるユーザーをアプリのダウンロードサイトへと上手く誘導。
  • インフルエンサー渡辺直美を起用したキレイモ#チャレンジ
    高い影響力を持つ人気TikToker(ティックトッカー)/TikTokインフルエンサーを起用。
    自社アカウントのフォロワーが少なくても多くのTikTokユーザーに広くリーチすることが可能。
    「指ハート」が話題を博して、いいね(ハート)が26,000件以上、コメントも200件を超えた。

TikTokで広告を打って成功したものには共通点があり、一瞬で興味を引けたり、簡単で可愛く真似しやすいというものが高いエンゲージメントを得ることができている。

マンガParkのインフィード広告は「続きが読みたい」という感情を刺激し、ハイチュウのオリジナルダンスや渡辺直美さんの「指ハート」はその簡単さと可愛さが多くの人に受けた。
渡辺直美さんにおいては、「この人がやっているから…」というインフルエンサーとしての影響力も大きかっただろう。

このように、TikTok活用型インフルエンサーマーケティングは、「商品にあった広告選定」「一瞬で興味を引けるインパクト」「影響力を持つインフルエンサーの起用」が重要になってくる。