ディープ体験型モノ消費が日本経済を牽引

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出典:https://www.hotelier.jp/inboundnews/other/20191101.html
地域ごとの珍しい体験が外国人観光客を惹きつける

長崎県平戸市の「懐柔櫓」で、1日1グループ3人まで限定でお城に泊まって行うお殿様の暮らし体験や、愛媛県大洲市の大洲城で、観光客が馬鎧をまとった馬に乗って入城し、旬のグルメを楽しむことができる体験など、地域の特色を生かしたディープ体験型のモノ消費が次々に発表されている。

このような体験が訪日外国人を引き寄せ、日本の地方観光のイノベーションにおける新たな特徴だという見解を、張玉来氏(中国・南開大学日本研究院副院長)は示している。

ここ数年の日本の観光産業の成長は、中国でも注目を浴びている。
その中でも特に注目されているのが、インバウンド市場の増加率のようだ。

2018年、日本を訪れる外国人観光客は3000万人を突破し、11年の5倍になった。インバウンド消費額も4兆5000億円に達し、日本の観光産業は自動車産業に次ぐ国内経済2本目の柱になったと考えられている。

赤字だった国際観光収支(旅行収支)が、今では2兆4000億円の黒字に改善されたのも目を引く要因と言えるだろう。
世界ランキングでは、日本の外国人観光客受入人数が11位、観光関連収入が8位となっている。

中国では、日本が取り組んでいる、ビザ(査証)、免税措置や観光地での英語、中国語、韓国語の案内の導入、中国の微信(WeChat)や支付宝(アリペイ)などの利用範囲が拡大も評価されているようだ。
日本の歴史や文化に触れる体験型消費も、特色あるブランとして樹立しつつある。

このような中国側の注目に満足することなく、今後も新たな体験型消費を生み出すことが、訪日外国人の増加、日本の観光消費の拡大につながるだろう。
政府の掲げる「2020年に訪日観光客数4000万人、インバウンド消費額8兆円の達成」も夢ではない。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/1210/c94476-9639527.html