中国初の原子力暖房にみる日本の原子力発電

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出典:http://j.people.com.cn/n3/2019/1211/c95952-9639817.html
原発はクリーン。しかし…

東日本大震災で起こった原発事故。
今もその災害から完全に復旧することはできていない。
「原発は危険」「被爆国が核燃料を使うべきではない」など様々な意見があるだろう。

しかし、エネルギーの問題というものは考えものだ。
火力発電は環境に悪影響を及ぼし、世界的に取り組まれている環境改善とは逆行している。

「原発だって環境に悪影響を及ぼすではないか」との意見もあるだろう。
ここで重要なのは、それが発電の際に悪影響を及ぼしているかどうかということだ。
実際、日本では原発事故により大きな環境被害を被ったが、原子力発電自体は非常にクリーンなエネルギーなのだ。

中国・人民日報によると「かつて中国北方地域の暖房方法は石炭が中心で、安定せず汚染も深刻だった。今や山東省煙台市海陽原子力発電所の暖房プロジェクトの商用化成功により、原子力というクリーンな暖房供給方法が次第に各家庭に入っていくことになった」と伝えられている。

では、どれくらいクリーンでコストパフォーマンスが高いのかというと、上記の中国の導入事例の推算では、「70万平方メートル原子力暖房により、1年で標準石炭使用量を2万3200トン、粉塵の排出量を222トン、二酸化硫黄を382トン、窒素酸化物を362トン、二酸化炭素を6万トン削減できる」とされているようだ。

安全面に関しても細心の注意を払い、何層もの厚い壁に覆われ隔離されているようだ。

「震災の多い日本で、そんなものが通用するのか」ということを思われる方も多いと思う。
しかし、省エネや環境問題を考えた時、原発の力も必要になってくるのではないかと筆者は考えている。

全てを肯定するわけではないが、原発への偏見や間違った知識で原発を完全否定し、その運用への希望や探求をゼロにしてほしくないということだ。

色んなものに可能性は秘められている。
どんな世界でも、それを摘み取るようなことだけはしてはいけないのではないだろうか。そう思っている。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/1211/c95952-9639817.html