増える訪日外国人客。各社のインバウンド対策は?

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積極的なインバウンド対策が消化拡大つながる

業界ごとの対策事例

2018年の訪日外国人客数3,000万人突破と今後の増加を想定し、各業界でインバウンド対策が講じられつつある。その一例を下記より見ていきたい。

▼業界別対策事例

  • 飲食
    「浅草 つる次郎」動画を見ながらお好み焼きを作ってもらう
    「菜々 土古里」多言語メニューを用意
    「日本料理店 がんこ」外国語表記を対応したメニューのサンプル
  • 百貨店
    「高島屋」免税カウンターの 増設、Alipay(アリペイ)など中国人向けの支払い手段の拡充、Wi-Fi環境の改善
    「松屋銀座」 訪日前にインターネットで商品を予約、取り寄せできるシステム「+81 モール」を提供
  • ホテル
    「ぎおん畑中」 外国人観光客の多くが宿泊ホテル外で外食を楽しむので、宿泊しなくても京料理と舞妓が楽しめるプランを導入
    「カオサンワールド浅草 旅館&ホステル」 安価で外個人から人気のラブホテルをレジャーホテルへ改装
  • 地方
    「徳島県祖谷地区」伝統の『かやぶき集落』を観光資源として活用
    「ダイヤモンドルート」福島県と民放4社が協力してPR動画作成、2週間で1,100万回再生超

    ※参考: https://inboundnow.jp/media/case/56/

以上のように、飲食・百貨店・ホテル・地方自治体など、訪日に深くかかわる業界では積極的なインバウンド対策が導入されている。
これに伴い、観光庁では補助金も用意している。訪日外国人獲得のため、積極的に取り組める環境も整いつつある。

参考:訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業



SNSを活用した訪日活性化対策も!

中国のSNSを活用しPR

グレートファイアウォールにより、日本で人気のTwitterやInstagramからシャットアウトされている中国。訪日No.1の中国へのPRの手段を中国のSNSに見出した一例を下記より見ていきたい。

▼チャット、動画、口コミを有効活用

  • 「微博(ウェイボー/Weibo)」:マツモトキヨシ
    高い「爆買い」人気を誇っている同社では、「Weibo公式アカウント」を運用。
    商品やクーポンを定期的に配信し、同社の中国版公式サイトへの誘導やECサイト利用促進なども行っている。
  • 「天猫(ティエンマオ/Tmall)」「爱奇艺(アイチーイー/iQIYI)」:エテュセ
    高品質低価格で人気の同社は、中国ECサイト「Tmall」で商品を販売。
    KOLを起用し「iQIYI 」でPRを行い、2016年から2017年にかけて売上を約260億円UP。
    2018年には、「Tmall」を含むECサイトで約4兆円の取引額を記録した。
  • 「大衆点評(ダージョンディエンピン)」:一蘭
    2019年8月時点で、口コミサイト「大衆点評」にて同社の道頓堀店で7,600件、新宿中央口店で4,700件の口コミを確認。連日の中国人の大行列の要因になっている。
    「微博(ウェイボー/Weibo)」でも「#一兰拉面」 というハッシュタグが存在し、PVは700万回再生超、関連動画は6,300件を超える。

以上のような、中国本土へのPRが現在の訪日中国人の増加の要因となっていることは間違いない。効果的なPRを行うことで、さらなる訪日、インバウンド需要の増加が見込める。

人口減少と消化の落ち込む日本で、海外へ販路を拡大しなくてはいけない時代が、すぐ目の前まで迫ってきている。