新型肺炎「コロナウイルス」の脅威~中国本土の現在~

1315

新型肺炎による被害が深刻化

現在、感染による被害が深刻化している新型肺炎。
多くの感染者と死者を出し、想像を絶するレベルの感染が各地で広がっている。

被害は現地・中国だけでは収まらず、日本でも集団感染などの被害が拡大している。
この新型肺炎「コロナウイルス」の脅威はどこまで広がるのだろうか…

新型肺炎の脅威に晒される中国

新型肺炎が発症した中国。
現地では厳重な警戒と対応を行っているが、その脅威は止まることを知らない。

中国本土の友人から来た連絡で、その悲惨な現状が見えてきた。

中国本土の悲惨な現状

毎日のように新型肺炎による感染者・死者が増える中国。
7日14:30現在で感染者が31,223人(前日より3,083人増加)、死者が637人(前日より72人増加)となっている。

中国アプリでの速報

連日、被害は拡大しマスクや消毒は供給困難な状態が続いている。
友人が薬局に問い合わせたところ「マスクの供給は政府によってコントロールされており、いつ入るか分からない」と言われたようだ。

公共交通機関に乗る際も必ず体温検査があり、熱があった時点で病院に強制送還されるようだ。
また、下記の動画は中国現地で友人が撮影したもので、街中を消毒専用車が消毒しているようだ。

友人が撮影した中国での消毒作業

この日の気温はマイナス11度。
新型肺炎の被害に追い打ちをかけるように、非常に厳しい寒さが続いている。

マンションのエレベーターにティッシュが

この写真は友人の住むマンションのエレベーターの中のものだが、張り紙とティッシュペーパーが壁に張り付いているのがおわかりいただけるだろうか。

友人のマンションのエレベーター内

張り紙には「このエレベーターは2020年2月7日に消毒済み」と書いてある。
また、ティッシュペーパーが置いてある理由はエレベーターのボタンに直接触れることで感染する恐れがあるので、ティッシュで指を包んで触るように促しているようだ。

最悪な旧正月に…

1月末より感染が拡大した新型肺炎。
友人の旧正月は、全く外出ができない最悪の日々になったようだ。

友人だけでなく、中国人のほとんどが出歩いていない状況で、下記動画にその様子が収めてある。

友人の家の近くの大通り

中国政府は9日まで出勤を原則禁止とし、業務は全て在宅で行うように指示が出ているとのことだ。
これを受け、多くの企業では旧正月の休暇を本来の1月30日から2月10日まで延期するといった対応をとっているようだ。

立入禁止の街も

この動画は、中国の北・黒竜江省への立入禁止の指示を受けて立ち往生してしまった動画だ。黒竜江省では感染レベルが高く、他の地域からの立入りを全面禁止している。

立入禁止により引き返すよう指示される人々

なぜ感染中心地・湖北省より8000km離れている黒竜江省で、感染レベルが跳ね上がっているのかというと、アルバイトで湖北省に出ている人が多く、旧正月の帰省で大量に感染してしまったというのだ。



日本でも広がる「コロナウイルス」

中国で猛威を振るう新型肺炎。
しかし、その新型肺炎の恐怖は日本にも迫ってきている。

中国から世界へと広がるコロナウイルスは、現在どれだけの国と地域に広がっているのだろうか。

横浜停泊中のクルーズ船での集団感染

横浜停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での感染が確認され、本日新たに41人の感染が発覚した。これで計61人がクルーズ船にて感染したことになる。
日本国籍21人の感染も確認され、今後の日本での感染拡大も懸念される。

国内の感染者は6日時点で45人。
本日確認された61人を含めると、7日現在での国内感染者は86人となる。

世界へ広がる新型肺炎

6日時点で27の国と地域で感染が確認されている新型肺炎。
下記は感染が確認された国と地域の一覧になる。

▼感染が確認された国と地域
日本
シンガポール
タイ
韓国
香港
オーストラリア
ドイツ
マレーシア
アメリカ
台湾
マカオ
ベトナム
フランス
UAE(アラブ首長国連邦)
インド
フィリピン
カナダ
イタリア
イギリス
ロシア
ネパール
カンボジア
スリランカ
フィンランド
スウェーデン
スペイン
ベルギー

世界各地で広がる新型肺炎は、ついに中国国外でも死者が確認された。
確認されたのはフィリピンと香港で、それぞれ1人が死亡したとのこと。



まとめ

世界各地で急増する新型肺炎。
特に最初の感染が確認された中国は、非常に危険な状態だ。

中国本土の友人のことも心配になるが、何よりこれ以上の感染者を出さないように自分も含め気を付ける必要がある。
マスクの売切れや供給困難が続く地域もあるが、マスクの着用と手洗いうがい、消毒等できる予防はしておくに越したことはない。

この記事を読んだ方も体調にはお気を付けて。
また、できる限りの感染予防に努めていただきたい。