中国の建国記念日・国慶節休暇 旅行先のトップはなんと、日本!

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香港、台湾への旅行が減り日本への旅行者増加

若者の女性が訪日を牽引。

国慶節休暇とは、中国共産党が国家成立を宣言した1949年10月1日を記念して、毎年10月1日から1週間程度が国家の休日となる大型連休の一つだ。
今年は10月1日から7日までが休日となり、9月30日に休暇を取っていれば、28日から10月7日まで、10日間の超大型連休となる。

オンライン旅行会社・シートリップ社が9月26日に発表した「2019年国慶節休暇旅行先趨勢予測報告」によると、今年の国慶節休暇期間中に延べ8億人近くの人が旅行し、延べ750万人が海外旅行をしたという。
そして今回、海外渡航先順位では、日本がタイを抜いてトップになったのだ。

この背景には、香港でのデモが過激化や台湾での民主運動の高まりによる、両国への旅行客減少がある。同両国の状況から、旅行先としての候補から外れ、代わりに日本が選ばれているのではないだろうか。いわゆる旅行先のスライドである。

この日本への中国人旅行客の内、女性が59%を占めている。また、生年が1980年代以降、1990年代以降の若者が増えており、合わせて全体の6割のシェアを持つ。
中国の若い人たちは、団体旅行ではなく個人旅行を好む傾向にあるようだ。

地域別では、上海発が46%、北京発が20%と経済的に発展した都市からの訪日が高いシェアを持っている。「上海人と日本人、特に大阪人は相性が良い」という俗説があるが、訪日の高まり、特に大阪・道頓堀での訪日中国人の増加は、これを証明する一つの根拠かもしれない。



欧米と中国

「スケールのでかさ」と言ったら欧米の象徴ではないだろうか。
欧米の富裕層旅行客にとっては、日本の居住空間は高級感に欠け、食はボリュームに欠けるかもしれない。「和」の美しさや独特の「質素」な日本食も、欧米の文化とは正反対のものが多いからだ。その文化に触れることを目的として訪日する人が多いが、文化を感じるというよりはカルチャーショックに近いだろう。

中国の若い旅行客、庶民層旅行客は、一般的な日本人と感覚はそれほど変わらず、そうした点では日本人に近い目線で楽しめるかもしれない。
歴史的な建造物にしても、中国ほどの何千年の歴史があるわけではないが、清潔に、その時の状態をより保てるようにこだわって保存してある。そういったことが中国人にとって、訪日の際も母国・中国の歴史や文化に近いものを感じることができるのだという。

また、若者から日本のアニメやファッションは大人気で、熱烈なファンも相当数存在する。よく中国では、日本のアニメを真似て作ったものが問題になったりもしているが、それだけ日本のアニメなどに興味関心があるという証拠である。

中国が日本に求める「モノ」や「コト」。日本が中国に求める「消費」。お互いがwin-winの価値を提供しあえるように、日中は国として、経済面で、お互いをもっと分かりあっていく必要がある。
ビジネスを通じて、中国との新しい共存共栄の手段を見出していきたい。