中国SNSは芸能活動の場を広げるツールに
中国版Twitterの微博(Weibo)に日本の芸能人が続々と参戦するようになってきた近年、その中国進出から販路拡大の必要性を感じる。
インバウンド需要、この言葉がささやかれるようになってから、日本は海外販路確立への姿勢を強め始めた。
「爆買い」という言葉が出来上がったきっかけである中国には、海外販路拡大の可能性を各業界のメーカー・飲食店・旅行関連業者が感じているだろう。
そして今日、中国への市場獲得は芸能業界にまで広がっている。
彼らは単なる宣伝だけではなく、自身の活躍の場を中国に求め情報発信を行っている。
SNSで情報収集が容易となった現在では、日本の芸能人が中国のSNSにアカウントを開設したという情報くらいはすぐに手に入り拡散される。
2018年12月にアカウント開設した木村拓哉も、すでにフォロワー150万人以上に達し、こまめな情報発信が中国人との距離感を縮めている。
このアカウント開設は、中国での映画出演のチャンス獲得などにもつながる。
福山雅治などは実際にアカウント開設済みで、中国映画の主演経験がある。他にもそのような芸能人がいることから、タレント業も海外販路拡大の時代に突入したことを推察できる。
中国人は日本のアニメ・ドラマが大好きだという特性を捉えた、効果的な芸能活動に取り組んでいるということは言うまでもないだろう。
少子高齢化で縮小へと向かう日本経済、経済成長とネット普及で拡大する中国市場。
芸能人も中国SNSに販路拡大の可能性を見出している今、それを使わない手はないだろう。