中国の若者の時間管理ツールの多様化

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出典:http://j.people.com.cn/n3/2019/1219/c206603-9641830.html
それぞれの持つ多種多様なカレンダー

もうすぐ2019年も終わり、2020年を迎える。
この時期になると、新しいカレンダーを買う人が多いのではないだろうか?

中国では、2020年到来に向けカレンダー関連の商品が売上を拡大している。
淘宝(タオバオ)では、「故宮カレンダー」や「単向暦(毎日名言が一言書かれた日めくりカレンダー)」、「おやすみなさいカレンダー」など、100に及ぶブランドの1000種類近い様々なカレンダーの情報が表示されるようだ。

現在、カレンダーは時間管理ツールと融合した商品と変貌し、主に「00後」(2000年代生まれ)の高校生から「80後」(1980年代生まれ)の社会人までの若い消費者が購入が目立つという。
また、女性の購入者が多い傾向にあるが、男性の購入者も増加しているとのことだ。

それぞれのニーズに応えるカレンダー

「丁香医生」の健康カレンダーは、2019年1月1日から朗読アプリ「ヒマラヤ」と提携し、オンライン上で健康関連のアドバイスを40秒ほど流れるようになっている。
18日時点で、リスナーは3122万6000人に上っているという。

また「故宮月めくりカレンダー・2020・清游雅集」は、紙版の月めくりカレンダー以外にも、AR(拡張現実)を活用した動画サービスを開始した。
月めくりカレンダーにある壁画の画像をスキャンすることで、古代の人々の娯楽の様子がスマホの画面で視聴可能だという。

「滴答清単」というアプリは、スケジュール管理を効率良く行うことができ、しっかりと記録を残せるとして人気だ。

アプリ:「滴答清単」より
出典: http://j.people.com.cn/n3/2019/1219/c206603-9641830-2.html

微博(Weibo)のコミュニティアプリ「超話社区」でも、「studyaccount」や「studywithme」、「手帳」、「電子手帳」などの話題が長い間上位にランクインしている。
若い世代は、SNSで自分のスケジュールを公開し、実行したかの確認やお互いの行動を励まし合っている。公開と共有によって交流しているようだ。

スケジュール管理は精神的な余裕にも?

ある大学(女性)は、「高三の頃は、カレンダーをめくるのが毎日一番の楽しみだった」と可愛らしい思い出を語っている。
彼女曰く、勉強机のカレンダーがカウントダウンという形で、大変だった日々に精神的な支えとして寄り添ってくれたというのだ。

また、ある専門家は、「生活のリズムがどんどん速くなっている現在において、多くの若者が時間管理に関する文化クリエイティブ商品を買いたがるのは、いたるところに存在する不安や焦りを癒すためだ」との見解を示している。

皆さんも、自分に最適な時間管理ツールを持っているだろうか。

参考: http://j.people.com.cn/n3/2019/1219/c206603-9641830-2.html